分かりそうで分からないWordのページ区切り→文字列の折り返し

2023/01/21

office系資格 Word

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MOS Wordの範囲内だけど、MOS合格者でも把握していない人が多い部分の紹介記事の第3弾です。

まず、《レイアウト》タブにある《ページ区切り》に並んでいる3つを思い出せるでしょうか?

1つめの《改ページ》は、その名の通りの機能で、多様する場面は多いでしょう。
MOSを勉強した方であれば、セクション区切りにある《次のページから開始》との違いを把握している方も多いかと思われます。

2つめの《段区切り》は、2段以上の段組みのレイアウト時に使う機会も多々あります。

では、3つめの《文字列の折り返し》は、どんな場面で使いますか?

さて、思い浮かびましたか?
選択する際の説明文に「Webページ云々……」と書かれているので、「関係なさそうだな」と感じた方もいるのではないでしょうか?

実は、この文字列の折り返しという機能は、普通に印刷する文書を作成する上で便利な機能なんです。


文字列の折り返しとは?


まず、最初に「文字列の折り返し」とは何かを把握しなくてはなりません

図(Wordの図とは、イラストや写真等の画像のことを指します)や図形を避けて、本文中に文字を流し込んでくれるレイアウトにしてくれる機能です。

今回は図形の挿入で見てみましょう。

図形の場合ですと、上の画像のように文字を隠すように図形が挿入されてしまいます。
これでは困ってしまいますよね。
(ちなみに画像の場合は、挿入した直後ですと横に1行だけ文字が流れている状態になり、こちらもやはり狙ったレイアウトにならないと感じるはず)

さて、この時、どうすればいいでしょう?
Wordに不慣れな方ですと、行頭にスペースを大量に入れて何とかしようとする人がいます。
もしくは、インデントで一気にずらして図形の外側へ文字を追いやる人もいます。

けど、MOSを勉強したことのある人なら見覚えのある方も多いと思いますが、「図」または「図形」で「文字列の折り返しを○○にしろ」という問題文
MOSの学習中に、飽きる程にやった操作ですが、これを使えば上手くレイアウトを整えることが出来ると分かると思います。


今回は、最も使用頻度の高い「文字列を四角形に折り返す」という設定にしてあります。
四角形の図形であれば、上段3つならほぼ変わらない結果となります。
(丸形とか特定の形に切り抜かれた画像とかの場合、上段の右側を選ぶと図形に沿った形に文字が流れますが、少々見えにくくなる場合があるので要注意)


レイアウトタブの文字列の折り返しは?


「文字列の折り返し」という機能についてお話しましたが、そろそろ本題に入りましょう。

《レイアウト》タブにある《ページ設定》グループにある《区切り》をクリックすると出てくる《文字列の折り返し》について説明します。

試しに改行でレイアウトを整えてみる


まずは、下の画像をご覧ください。

区切れの良い場所(ひとつの段落)で、図形の下の位置から新たに文書が始まるように設定したいなぁといった時に行った処理です。

上のように改行を何個か入れて、レイアウトを調整してみました。
このままでも良いのですが、もし……この四角形の図形の大きさが変わったら、どうなるでしょうか?

図形の大きさが変わると、レイアウトが崩れてしまう



改行で調整したレイアウトだと、上のように図形の大きさに変更のあった場合、レイアウトが大きく崩れてしまい、後で修正が必要になります。
上の画像では図形が大きくなった例を出しましたが、逆に小さくなった時も同様に、図形の右側に4行ほど余計な空白行が残ってしまいます。

では、改行の代わりに先ほどから出ている《ページ設定》グループにある《区切り》をクリックすると出てくる《文字列の折り返し》をやってみましょう。


図形に合わせて大量の改行を入れなくても、狙い通り図形の下から新たな段落が開始します

また、図形のサイズが変更された場合、先ほどのようにレイアウトが大きく崩れることがありません
図形が大きくなってしまった場合は、普通の改行と同じような仕事をしてくれます。
逆に、図形が小さくなった場合でも、新たな改行を足す必要がなく、次の段落は必ず図形の下から始まってくれます。

「ページの区切り」の「文字の折り返し」まとめ


このように、図形や画像等を入れるレイアウトの文書を作成する場合は、とても便利な機能となっております。
使っている人は滅多に見ないというマイナーな機能でありますが、必要なシーンは多いはず。

今まで改ページや段区切りしか使っていなかった方は、是非使ってみてください。

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