MOS(一般レベルの)範囲だけど把握してない人が多い機能紹介シリーズ第1回。
本日は、詳細プロパティの情報についてです。
詳細プロパティとは?
まずは上の画像をご覧ください。
これは、《ファイル》タブをクリックすると、出てくる画面で《情報》→《プロパティ》→《詳細プロパティ》をクリックすると、現れる画面です。
(※バージョンによっては《情報》の部分は存在しないので、《ファイル》タブ→《プロパティ》を選択)
今、開いているファイルの様々な情報が格納されている場所です。
ぶっちゃけMOSの学習時以外では使ったことがないという方が多いのではないでしょうか?
正直、筆者も使ったことがあるのは、せいぜい自動的に自分の本名が入力されてしまっている「作成者」の部分を消すぐらいです。
正直、何の意味があるの? これ?
……って感じですよね。
実は、このプロパティで入力した情報は、連動している部分があります。
プロパティの情報はWordのヘッダーとフッターに影響する
MOSを受験する為でもない限り、見ることが(ほぼ)ない詳細プロパティの情報ですが、実は知らず知らずの内に使っていることがあります。
中でも多いのは、ヘッダーとフッターです。
それではヘッダーを例に見てみましょう。
《挿入》タブ→《ヘッダーとフッター》グループの《ヘッダー》の横の▼をクリックし、組み込み部分を見てみましょう。
「インテグラル」以降に [文書のタイトル] という文字がコッソリ書かれているのが分かるでしょうか?
逆に、文書のプロパティに何の情報も入っていなかったらどうなるでしょうか?
ヘッダーを挿入しても、 [文書のタイトル] と表示され、その部分をクリックすると [文書のタイトル] の部分全体が選択範囲となり、そのまま文字が入力できるようになっています。
そのままヘッダーに文字を入力してみましょう。
今回は分かりやすくするために、「ヘッダーに文字を入力しました」という文字を入れてみます。
さて、私が構った部分は「ヘッダー」の部分だけです。
けれど、再び《ファイル》タブから《プロパティ》を見てみると……先ほどヘッダーに入力した文字と全く同じものが自動的に入ってしまっています。
ここで、こんなのいらないや……と、消してしまうと、どうなるでしょう?
ここまで説明を呼んだ方は想像通りかと思われますが、せっかく入力したヘッダーの文字が消えてしまいます。
ヘッダーの部分は全く構っていないにも関わらず、入力したはずの文字が消えてしまいました。
「ヘッダーの文字が入力できない!」 ←入力できていました
「ヘッダーの文字が勝手に消えた!」 ←あなたが消したんです
「Wordが壊れた!」 ←いいえ、仕様です
上記のように思ってしまう人もいるでしょう。
知っていれば当たり前の事なのですが、プロパティと連動していると知らない方だと、こういった予想外の出来事が起きてしまうのです。
上記の部分は、私の持っているMOSのテキストには、どこにも書いてないんですよね。
(もしかしたら別のバージョンor出版社のテキストには書いてあるかもしれません)
プロパティは他にも連動している場所がある
さて、それとは別の部分ですが、一応テキストには載っているけど、脇に小さく書かれて把握してない人が多い部分も一緒にご紹介。
それは、表紙の追加です。
《挿入》タブ→《ページ》グループの《表紙》の横の▼をクリックしてみてください。
先程のヘッダーと同じように、 [文書のタイトル] という文字が見えるかと思います。(他にも、 [サブタイトル] とか [作成者] とかが組み込まれている表紙もあります)
これらも、やはり先ほどのヘッダーとフッター同様、この「表紙」も文書のプロパティと連動しています。
よって、どちらかを削除すれば、両方とも消える。
どちらかに文字を入力すれば、両方とも入力される。
ヘッダーとフッター同様、こんな仕組みです。
こちらの情報は、MOSテキストにも書いてありますが、脇の方に小さく書かれているだけなので、見落としている方も多いのでは?
(そもそも「表紙」という機能を使っている人っているんでしょうかね?)
こんなの知っていても役に立たないのでは?
と、思われるかもしれません。
けど、ヘッダーの例のように、この仕様を知らないと「勝手に消えた」「バクがある!」と決めつけてしまう人もいます。
知らなくてもMOSの合否には影響はしない部分であると思われますが、せっかく学習した内容ですから覚えておいて損はないはず。
(※ちなみにExcelのヘッダーとフッターも試してみましたが、挿入時は予め入力していたタイトルが入りましたが、挿入後に文字を編集するとプロパティは変更されないようです)
MOS(一般レベルの)範囲からは外れてしまいますが、ヘッダーとフッター及び表紙にて自動的に挿入されるやつを任意で挿入することも可能です。
《挿入》タブ→《テキスト》グループ→《クイックパーツ》をクリックしてみると、次のようにプロパティの情報の一覧が出てきます。
私の画面だと、ボタンが小さく表示されて非常に見にくいのですが、ヘッダーとフッターの横あたりにあります。
「こんな使い方をする人はいないよ」といった例で申し訳ないのですが、実際にWord文書の本文で「タイトル」のクイックパーツを挿入してみました。
上記の画像に入力されているテキストの通り、プロパティの情報を変更すれば勝手に最新情報に変更することが可能です。
上記は極端な例でしたが、表紙で組み込まれていた部分(コンテンツコントロール)を削除してしまった部分を再び挿入することもできます。
ヘッダーとフッターの場合、ヘッダーとフッター部分を選択中に現れる専用のタブに《クイックパーツ》の挿入ができるようになっています。
(ただし、フォントのサイズ等の書式の情報は知らなければ、まったく同じ書式で復活させることはできません)
非常にややこしいですが、「コンテンツコントロール」を挿入できるのが、《挿入》タブにある《クイックパーツ》というわけです。
MOSテキストの範囲で削除の仕方は書いてあっても、新たに挿入する方法は書いてなかったので、ついでに紹介してみました。
以上のように、MOS(一般レベル)の受験範囲であった部分であっても、まだまだ知らない部分が沢山あります。
……ただ、知れば知るほど面白いと感じる部分もありますが、今回のように「自動的に入力or削除されてしまう」という知識のない者にとっては危険な機能もあります。
少しでも自分の意図しない状態になってしまったら、できるだけ詳しく調べるか、その機能の使用を潔く諦めるかを選びましょう。
こんな所からもプロパティの情報は挿入できる
MOS(一般レベルの)範囲からは外れてしまいますが、ヘッダーとフッター及び表紙にて自動的に挿入されるやつを任意で挿入することも可能です。
《挿入》タブ→《テキスト》グループ→《クイックパーツ》をクリックしてみると、次のようにプロパティの情報の一覧が出てきます。
私の画面だと、ボタンが小さく表示されて非常に見にくいのですが、ヘッダーとフッターの横あたりにあります。
「こんな使い方をする人はいないよ」といった例で申し訳ないのですが、実際にWord文書の本文で「タイトル」のクイックパーツを挿入してみました。
上記の画像に入力されているテキストの通り、プロパティの情報を変更すれば勝手に最新情報に変更することが可能です。
上記は極端な例でしたが、表紙で組み込まれていた部分(コンテンツコントロール)を削除してしまった部分を再び挿入することもできます。
ヘッダーとフッターの場合、ヘッダーとフッター部分を選択中に現れる専用のタブに《クイックパーツ》の挿入ができるようになっています。
(ただし、フォントのサイズ等の書式の情報は知らなければ、まったく同じ書式で復活させることはできません)
非常にややこしいですが、「コンテンツコントロール」を挿入できるのが、《挿入》タブにある《クイックパーツ》というわけです。
MOSテキストの範囲で削除の仕方は書いてあっても、新たに挿入する方法は書いてなかったので、ついでに紹介してみました。
以上のように、MOS(一般レベル)の受験範囲であった部分であっても、まだまだ知らない部分が沢山あります。
……ただ、知れば知るほど面白いと感じる部分もありますが、今回のように「自動的に入力or削除されてしまう」という知識のない者にとっては危険な機能もあります。
少しでも自分の意図しない状態になってしまったら、できるだけ詳しく調べるか、その機能の使用を潔く諦めるかを選びましょう。
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