筆者は建築CAD検定を実際に受験する前にググった経験があるのですが、有名資格に比べ受験者数がかなり少ないせいかビックリするほど情報が出てこなかったです。
と、いうわけで、過去の自分のようにググったわいいが、あまりの情報のなさに泣く人がいないように今回の記事を作りました!ちなみに筆者が受験したのは、2022年10月で2級で合格しましたので、2023年現在とは大差ない情報かと思われます。
受験日について
一般受験は、4月、10月(年2回)
団体受験は、4月、7月、10月、1月(年4回)
月しか記載できない理由は、会場ごとに開催日が違うせいです。
それだけを聞くと、「早い開催日の人に問題を見せてもらってカンニングできる?」と思われるかもしれませんが、建築CAD検定は試験終了と共に問題用紙を回収されてしまう上に、開催日ごとに違った問題が出されます。
よって、ズルはできませんし、同じ回の受験でも会場ごとに多少の難易度の差はあるかもしれません。
団体受験は学校関係か職業訓練校だと思います。
ちなみに筆者はCAD系の職業訓練に通っていましたが、受験は(一般受験で)各自で申し込んでするように……という形式でした。
申し込みについて
申し込み日は、開催月の約2ヶ月前です。
受付開始から締め切りまで約半月ほど。
公式サイトより受付で、受験料金の支払いはクレジットカードのみ。
ここで重要な注意点があります。
申し込み受付が始まったら、すぐに申し込んでください。
筆者の受験した回では、東京の会場は申し込み開始から3日で満員御礼となりました……。
期日に余裕があるから~と、後で申し込もうとした時には遅いんです。
田舎の方は少し余裕はありますが、それでも埋まります。
最終日まで受け付けていた会場は果たしてあったのか……というレベルで、どんどん締め切られてしまいます。
特に、自分のノート型パソコンを持参で受験したい方!
こちらは限られた会場の限られた席数しかない為、本当に素早い申し込みが必要です。
繰り返し言いますが、確実に受験をしたい方は、絶対に受付開始日に申し込んでください!
(2級の場合は本当に早く会場が埋まってしまいます。3級は若干余裕はあります)
使用ソフトは?
ノートパソコンの持ち込み受験であれば、CADソフトであれば何でも使用可能です。
会場機器の使用ならば、ほぼJW-CAD。
AutoCADのある会場もありますが、かなり少ないです。
会場機器使用者ならば、JW-CADのデータをそのまま保存して提出します。
持ち込みの方は、PDF形式で保存して提出します。
ので、PDFにする際におかしな設定にしてしまったら不合格になる可能性もあるので、そういった意味ではノートパソコン持込の方が若干難易度が高くなります。
合格判定は、運営側がプリントアウトしたものを目視とかで確認しての減点方式による採点です。
……ので、あまり大きな声では言えないけど、コンマ数ミリの違いならバレないです。
まぁ、もっとも、図面は寸法を書く部分が多く存在するので、CADソフトで自動的に寸法の数値が表示されるのでバレますけどね。
当日に持参するもの
まず、必要な持ち物についてですが、以下の通りです。
公式サイトには受験票と筆記用具の2点しか書かれていませんが、もっと必要なものがあります。
- 受験票
- 運転免許証など写真付き身分証明書
- 筆記用具(ボールペンと定規)
- 自作のカンニングペーパー
- (パソコン持込受験者は)ノート型パソコンと電源コード
受験票は受付時に見せる為に必要です。
また、本人確認の為に免許証などの身分証明書も一緒に見せる必要があります。
筆記用具は、配布された問題用紙に受験番号と自分の名前を書く為に必要です。
ちなみに問題用紙は受験後に回収されますので、無記入で済ますことは出来ません。
筆記用具として定規を記載したのは、単純に1/100詳細図で大きさを測るのに必要だからです。
と、いうか、定規がなければ正確な図面を描くのは、ほぼ不可能な気がします。
3級の受験者ならば必要ありません。
自作のカンニングペーパーと表現は悪いですが、持ち込みは公認されておりますので安心してください。
ぶっちゃけて言いますと、公式ガイドブックを見ながら描くことも可能ですし、CADソフトのマニュアル本片手に操作していても怒られません。
(筆者は必要ないと思いますが)電卓等の持込も可能。
自分はサッシュのサイズとか、戸のサイズとか、自己流サイズをメモった用紙を持ち込みました。
ひとつだけアドバイスをするなら、公式ガイドブックは持参した方が良いです。
その理由は以下に詳しく書いておきますが、これがないと後悔します。
リンク
試験会場について
自分の受験した所は、パソコン教室の一室でした。
決して広い教室ではなく、レンタル会議室のような狭さです。
具体的に言うと、部屋にあったのは長机が8つ。
長机ひとつにつき、パソコンが1台設置されていました。
この時点で少しお分かりいただけたかもしれませんが、CAD検定の会場ひとつにつき受験できる人数は非常に少ないようなのです…!
いや、もしかしたら、他の会場では10人や20人を受け入れてくれる所はあるかもしれませんが、受験数1桁の会場があるのは確実だとお伝えしておきます。
パソコンのキーボードの前には、上の写真の注意事項の記載された2枚の紙が置いてありました。
(自宅で保存してあった物なので写真はボロボロですが、ちゃんと真新しい用紙でした)
2つのUSBがなんちゃら~と書いてありますが、会場機器使用の場合は既に本体にUSBの1本がぶっ刺さっていて、机の上に置かれたのは残り1本のUSBのみでした。
試験中は、最初から刺さっていたUSBにファイルを保存し、作業しながら上書きをすることになります。
2級は5時間もの長丁場なので、トイレ離席は自由とされていました。
もしかしたら、会場によっては試験管に声をかけなければならないかもしれません。
念の為にマイボトルを持って行ったのですが、試験中に飲み物を飲む事も可能。
こちらも会場によっては禁止されている可能性はあります。
3級の場合は試験時間が2時間なので、もしかしたら全て禁止かもしれません。
まぁ、それはともかく、問題は会場設備のパソコンです。
筆者は元々、自分以外のパソコンを使う機会が多いので、環境による差はそれほど気にしていなかったんですが、それでも違和感が大きくて集中できませんでした。
1番の原因は、設置されたキーボードのキーの一部がグラついていて、押す度に違和感がありまくることです。
ちゃんとキーの役割は果たしてくれるのですが、ただでさえ緊張している受験生が使う周辺機器としてはどうなんでしょう?
まぁ、そちらは運がなかったと思うしかありませんが、CADソフトの色の設定による違和感がハンパなかったです。
筆者はデフォルトカラーのまま使用しているのですが、会場で使用したJW-CADの画面上の色の設定は、線2の黒以外は全部変更されていました。
本当に些細なことなので、最初はそのまま操作していたのですが、視覚的な違和感って思った以上に大きいです。
筆者の場合、線の色だけでしたが、背景色を(デフォルトの白ではなく)黒で作業する人の割合も少なくないので、ここら辺はスムーズに変更できるようにしておいた方が良さそうです。
余談ですが、この初期設定の部分は「試験内容に含まれること」なので、試験管に相談しても教えてくれません。
ちなみに早く終了した場合は、途中退出可です。
筆者は30分前に退出しましたが、それより少し前にもう一人会場から出ていった人がいます。
手を挙げて試験管を呼び、終了したい旨を告げるだけでOK。
ここで机の上にあった2本目のUSBに保存するように指示されます。
もしかしたら気にする方がいるかもしれないので、受験者について個人情報が絡まない範囲でサラッと書いておきます。
男女比は半々といったところです。
年齢層はほぼ成人で、一人だけ学生っぽい人がいました。
正直、どの年代の人が受験しても浮かないと思います。
(自宅で保存してあった物なので写真はボロボロですが、ちゃんと真新しい用紙でした)
2つのUSBがなんちゃら~と書いてありますが、会場機器使用の場合は既に本体にUSBの1本がぶっ刺さっていて、机の上に置かれたのは残り1本のUSBのみでした。
試験中は、最初から刺さっていたUSBにファイルを保存し、作業しながら上書きをすることになります。
試験中の様子
2級は5時間もの長丁場なので、トイレ離席は自由とされていました。
もしかしたら、会場によっては試験管に声をかけなければならないかもしれません。
念の為にマイボトルを持って行ったのですが、試験中に飲み物を飲む事も可能。
こちらも会場によっては禁止されている可能性はあります。
3級の場合は試験時間が2時間なので、もしかしたら全て禁止かもしれません。
まぁ、それはともかく、問題は会場設備のパソコンです。
筆者は元々、自分以外のパソコンを使う機会が多いので、環境による差はそれほど気にしていなかったんですが、それでも違和感が大きくて集中できませんでした。
1番の原因は、設置されたキーボードのキーの一部がグラついていて、押す度に違和感がありまくることです。
ちゃんとキーの役割は果たしてくれるのですが、ただでさえ緊張している受験生が使う周辺機器としてはどうなんでしょう?
まぁ、そちらは運がなかったと思うしかありませんが、CADソフトの色の設定による違和感がハンパなかったです。
筆者はデフォルトカラーのまま使用しているのですが、会場で使用したJW-CADの画面上の色の設定は、線2の黒以外は全部変更されていました。
本当に些細なことなので、最初はそのまま操作していたのですが、視覚的な違和感って思った以上に大きいです。
筆者の場合、線の色だけでしたが、背景色を(デフォルトの白ではなく)黒で作業する人の割合も少なくないので、ここら辺はスムーズに変更できるようにしておいた方が良さそうです。
余談ですが、この初期設定の部分は「試験内容に含まれること」なので、試験管に相談しても教えてくれません。
ちなみに早く終了した場合は、途中退出可です。
筆者は30分前に退出しましたが、それより少し前にもう一人会場から出ていった人がいます。
手を挙げて試験管を呼び、終了したい旨を告げるだけでOK。
ここで机の上にあった2本目のUSBに保存するように指示されます。
もしかしたら気にする方がいるかもしれないので、受験者について個人情報が絡まない範囲でサラッと書いておきます。
男女比は半々といったところです。
年齢層はほぼ成人で、一人だけ学生っぽい人がいました。
正直、どの年代の人が受験しても浮かないと思います。
難易度について
- 2級
- 平面図(S=1/100)を参考に平面詳細図(S=1/50)を描く
- 平面図・断面図・屋根伏図・透視図(S=1/100)をもとに立面図(S=1/50)を完成させる
- 3級
- 配置図・11階平面図・外構(S=1/200)
- 2階平面図(S=1/200)
- 基準階平面図(S=1/200)
- 断面図(S=1/200)
上記の他、準1級(恐ろしく難易度が高い)と4級(受験資格は高校生の団体受験のみ)もありますが、おそらく一般で受験する人はいないと思いますので省略します。
2級は立面図を描くのが難しいです。
簡単に表現しますと、真上から見た図面を参考に、真横から見た外観を描くんです。
建築の知識が多少でもないと、どの寸法をもとに計算するのかサッパリわからないという代物です。
3級は単純なトレース問題です。
ただ、図面の全てに寸法が記されているわけではないので、ある程度の慣れがないと線が描けず、「詰み状態」になります。
逆に言えば、CADソフトにさえ慣れてしまえば、独学でも合格は比較的容易。
と、ここまでは公式サイトでもわかる情報なのですが、どうも最近は徐々に難易度が上がっている傾向にあるようです。
合格率のグラフを作成してみましたが、ご覧の通り開催した年度により合格率が大きく変化しております。
これは、出題される問題の難易度が調整されているせいだと思われます。
筆者は2級を受験する際、過去問をやりまくっていました。
現在発売中の過去問じゃ掲載されていない昔の過去問も、お借りして対策をしていました。
けど、過去問に出題されたことのないパターンが出てきました。
以前、筆者が受験をする前にネットで調べた時、2021年の過去問を入手した方が「過去最高の難易度」と表現されていましたが、それ以上に感じました。
【追記】
筆者が受験した2022年度の2級合格率は57.9%と、下がってました。やはり難易度が上がってた影響かと思われます。
実際に受験した方がどれだけ対策を練ってきたかによって合格率の変動はあるでしょうが、過去問をやってパターンを丸暗記しただけの人では立面図を描くことは出来なかったのでは?
筆者が特に驚いたのは、公式ガイドブックには一応載ってはいましたが、覚えるどころか描く練習すらしてなかった部分があった事でした。
大体の方は、過去問で練習→わからなかったらガイドブックで手順を確認、といった方法で学習をしていると思います。
その過去問に出題されてない建具が出たら……覚えているわけありませんよね?
検定中に公式ガイドブックが手元になかった人は勘で描くしかありません。
よって、公式ガイドブックは必ず持参することをお勧めします。
(JW-CADのお勧め初期設定も書かれているので、よくわからない人は丸ごと本の通りに設定すればOK)
リンク
3級の方は単純に、寸法の記載された部分を少なくして難易度調整しているようです。
こちらは実際に2022年10月に3級を受験した方からお話を伺ったところ、
「こっちから描くと寸法がなくてダメだった」
「どこから描けばいいのか考えなきゃいけなくて時間がかかった」
といった感想が出ていました。
上記グラフを見る限り、2級は2019年度あたりからは過去問が豊富になって対策しやすくなったせいで合格率が高くなったのでしょう。
2020年度は更に合格率が増加し、難易度が上がったと噂されていた2021年に低下したが……それでも60%超。
あくまでも個人的な見解ですが、50~60%ぐらいの合格者が出るように難易度を調整しているような気がします。
合格発表はいつ?
約2ヶ月後……と少し待つことになります。
筆者は10月に受験をし、11月25日に公式サイトより発表、12月上旬あたりに郵送で合格通知が送られてきました。
実際に受験するまでは100%合格する自信はあるぐらいまで確実に過去問に挑んできましたが、上記に書いた通り難易度が急上昇してしまうこともあるようなので、発表まで落ち着かない日々が続きます。
以上、自分が実際に受験する前に知りたかった事を記載しました。
他に有益そうな情報を何か思い出したら常時追加していきたいと思います。
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