JW-CADの最初に設定すべき３点

軽くて低スペックのパソコンでもサクサク動くし、CADを始めるのであれば最も優秀なソフトではないでしょうか。

そんな優秀なソフトでありますが、実はDLしてインストール後、初期設定を全く構わずに使い始めると非常に困った事になります。
基本的にパソコンのソフトは初期設定のまま使い続けても、それほど不都合はないんですけど、JW-CADの場合は絶対に初期設定をした方がいいです。

今回は、その理由も合わせて紹介します。

初期設定の場所

まずは画面の上の方あるメニューより、設定→基本設定を選択します。
すると、細かな文字がビッシリと書かれたウィンドウが表示されますので、それを見ながら設定していきます。


普通は滅多に構う場所ではないので設定したら覚えてなくても良いですが、建築CAD検定を受験する予定のある方は、この《基本設定》の位置は絶対に覚えてください。
受験の際、試験開始と同時に真っ先に構うべき場所になります。

一般設定（１）

最初に現れる《一般設定（１）》は赤い囲みのある部分の２ヶ所にチェックを入れてください。
理由は、以下に記載しておきます。

用紙枠を表示する

最も重要なのが、これです。
ただ「画面に描くだけ」ならば別に気にする必要はありませんが、描いた後に印刷する予定があるならば絶対にチェックを入れてください。
（CADを使っているのに印刷する予定が全くない人などいないと思いますが、念の為）

Wordのような基本的な文書作成ソフトの場合、画面に表示されている部分は全て印刷可能な範囲となっています。
けれど、JW-CADの場合は表示されている画面全体が印刷範囲というわけではありません。
印刷範囲外の部分も真っ白いキャンバスとなって、自由に描けてしまいます。

実は、初期設定のままでは印刷可能範囲が全くわかりません。

この《用紙枠を表示する》という項目にチェックを入れると、印刷可能範囲が初めて分かる、といった仕組みになっております。
ですので、この項目は絶対にチェックを入れてください。

この箇所にチェックを入れないままファイルを量産してしまった場合、後に印刷をする時に地獄を見ます……。

クロスラインカーソルを使う

こちらも必須……と言うべきか迷いましたが、チェックを入れた方が絶対に良いと感じたので合わせて紹介します。
JW-CADを操作中、マウスのポインターはネットで構っている時同様、通常ならば白い矢印で表示されます。

けど、これだと複数の図形を一気に選択したい時、今あるマウスポインタ―の位置から離れた部分まで選択されているか分かりにくいんですよね。
けど、こちらにチェックを入れると、今のポインターの位置から画面の端まで十字の線が表示されるようになります。


このように表示されると、遥か端にある図形もきちんと選択範囲内に入っているかどうか一目瞭然です。
狭い範囲で単純な製図ならばクロスラインカーソルでなくても良いのですが、細かな描画部分がある所を選ぶ際に、これがないと苦労します。

私は範囲指定の時のみ使用するようにしていますが、ここら辺はソフトを使い続けてお好みに応じて常時使用するかどうかを決めるといいかと思います。

一般設定（２）