office系の取得可能な資格一覧を紹介

2023/01/11

office系資格 職業訓練

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何かパソコンの資格が欲しいな……と思って調べてみると、パソコンの資格と一口に言っても主催者の違う検定がいくつも存在します。
その中でも、よく見かける「WordやExcelの資格」は、大きく分けて3つありますので、ご紹介します。

・ コンピュータサービス技能評価試験(CS検定と略している場合もある)
・日商PC検定
・MOS(Microsoft Office Specialist)

以上です。
上記の3つは、主に職業訓練のパソコン講座で取得可能な資格として扱っているものです。
この記事を書いている2023年現在の情報ですが、将来的にそこまで大きく変化はないでしょう。

検索してみると、この手のブログ記事は多く見かけるので今更感かもしれません。
けど、様々なブログ記事でそれぞれの比較しているのは見かけますが、正直ググればわかる範囲の比較しか書いてない印象でした。
受験前にググった経験のある私は「そんな情報、知っているっつーの!」と画面前で何度叫んだことか……。

と、いうわけで、どの資格がどんな感じなのか、自分の知っている範囲で特徴を記載していきます。

コンピュータサービス技能評価試験(CS検定)

上記3つの内で最も聞き覚えのない資格ですが、実は公的資格試験です。
そのせいか、公共職業訓練では多くの訓練で取得可能な資格として掲げています。

他2つの検定と大きく違うのは、合否の判定は人の目によるものという点です。
それ故に、合否の結果は約1ヶ月後となります。
(他の2つの検定はPCによる判定なので、受験後すぐに結果がわかります)
(一部の地域ではPC判定の検定も実施されているようですが、どちらにしろ結果は約1ヶ月後……と変わらないようです)

このCS検定はデータを回収された後、試験をする機関でプリントアウトして、ちゃんと指示通りに作られているかを判定するとの事です。
逆に言えば、印刷後が指示通りに見えていれば、どんな作り方をしてもOK!
Wordの表で例えるならば、他の2つの検定であれば1~3行目を結合して作らねばならない部分でも、2行目の上下の罫線を透明に設定しても正解となるわけです。
(あやふやな言い方に聞こえるでしょうが、実際に採点の様子を見ているわけではありませんので、確実に「そうだ」とは言い切らないことにしています)

ただ、作成の自由度は高いのですが、問題文を見て「どの機能を使って作成すべきか」は自分の頭で考えなくてはなりません
色んなパターンの文書を作成した経験がないと、どうやって作成するのか思い浮かばないので、少し難しいかもしれません。
他の2つの検定では、PCによる判定なので具体的な指示がありますので、言われた通りの操作を覚えていれば簡単に出来ます。

因みに、多くの職業訓練では表計算(Excel)2級を取得目標と掲げていますが、表計算の2級は難易度がかなり高めです。
覚える関数が鬼レベルかつ、ネストする関数のテンプレ的なのはないに等しく、出題された瞬間に自分で考えねばなりません。
(自分の通った訓練所では、8割の人が2級ではなく3級の受験に変更していました)

表計算2級の場合、出題される関数や問題の捻り具合は確実にMOS expertより遥かに難易度は上です。
めちゃめちゃ考えて答えを捻り出す必要があるので、後に作業効率UPの便利ツールをExcelで作れるようになっちゃったりします。

ただ、世間的知名度はないに等しい検定なんですよね……。
受験料は安いし、歯ごたえのある内容で、悪くはないんだけどなぁ。


日商PC検定

2つとの大きな違いは、知識問題が出題される点でしょう。
(ただ、CS検定は1級ならば知識問題があります)

パソコン用語を全く知らない人であれば、覚えるのに苦労するかもしれません。
昔あったワープロ検定と似た感じだなぁと思ったら、それのアップデート版みたいなようですね。
(当時のワープロ検定では筆記試験でしたが、こちらはPCで解答します)

実技科目に関して言えば、どの会社のどの立場の者が構うデータか……といったロールプレイング的な感覚で実務に近い形の出題らしいです。
「らしい」と表現するには理由がありまして、日商PCは受験したことがないので、他のネット記事にあるような内容しか書けないのです。
たいへん申し訳ないです。

前述した通りPCで判定を行う検定なので、受験後すぐに合否を判定してくれます。

MOS(Microsoft Office Specialist)

最も有名な資格がコレです。
国際資格ですし、履歴書の見栄えがいい検定といえば、これでしょう。

ただ、問題はこのMOSという試験……他の検定と比べ、「officeソフトの機能をどれだけ把握しているか?」という点に重点を於いた検定です。
ぶっちゃけ「こんな機能、使っているやついないよ!」って内容も普通に試験範囲です。

そして、指示がイチイチ細かい。
「写真を余白に合わせて右上に」と出題されたら、適当にマウスでドラックして右上に置くと不正解になります。
きちんと問題文通りに「余白に合わせて右上」というコマンドを指示しなければなりません。
画面上の見た目は正解と同じであっても、問題文の指示通りに操作していないと不正解になります。
(ここら辺は、CS検定とは真逆の性質だと思います)


そして、最も特徴的なのは、1から自分の力でデータを作る機会がない事です。

出題されるのは、全て(作りかけor修正が必要な)用意されたデータを構うだけ。
逆に言えば、この資格を持っていても、自力でマトモなビジネス文書を作れない人もいる可能性だってあるわけです。

ただ、最初に言いました通り知名度が高いので履歴書の見栄えは1番良いですし、模擬試験を繰り返していれば合格は比較的容易です。
既に用意されたテンプレデータを構う程度の業務であれば、この検定で学んだ事は十分に生かせると思います。

WordもExcelも使えるとは言えないよーっていうレベルの人ならば、この検定で学ぶのは決して損はしません。
検定のパターンがテキスト付属の模擬試験で体験可能なので、自らの力で考える能力が衰えている年代の方でも取得しやすい……という点でもお勧めできます。
(とは言え、そういった方は、どの検定でも苦労するのは確かですので油断だけはしないように)


ぶっちゃけて言ってしまえば、下の模擬試験プログラム付きの本を購入し、ほぼ100%の正解率を叩き出せれば独学で合格できちゃいます。

ただ、Excelの場合は「何故そこで、その関数を使うのか?」「その関数の中の選択範囲は何故そこを選択したのか?」といった事をきちんと理解できない人だと、独学だけで学ぶのは難しいかもしれません。
(※筆者でよければ個別に解説をする事は可能です。ただし、ご連絡及び支払いはココナラというサービス内で宜しければ……ですが)

●Wordだと、こちら。


●Excelだと、こちら。

結局、どの検定がいいの?

以上、3つの特徴を並べてみましたが、「officeソフトが使える証明書として資格が欲しい」という人ならば、上記3つのどれでも良いというのが本音です。

正直に言いますと、あまり詳しくない人にとってはどれも同じにしか見えませんので……。
就職活動の面接担当者なんて、「パソコンは日常業務で使っているけど、そこまで詳しくない」という人が多いです。

特に、田舎住まいの方の場合、試験会場が近くにある試験を選ぶと良いと思います。

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