【Word】MOSに合格するための学習方法【Excel】

2023/08/25

Excel office系資格 Word

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「MOSを合格するにはどうしたらいい?」
「MOSの勉強方法は?」

筆者はMOSの講座の講師を何度か経験しておりますが、こんな不安をお持ちの方が結構おられます。

特に、Excel(expert含む)の方がその傾向が強く、苦戦されておられる方も少なくありません。

数多くの生徒の成長を見て来た中で、合格する方の特徴、不合格する方の傾向が見えてきましたので、今回はそちらをご紹介します。

一般(Associate)・上級(Expert)、どちらを受験するか?

完全に初心者なら一般(Associate/アソシエイト、2016までのバージョンだとspecialist/スペシャリスト)、事務職経験者なら上級(Expert/エキスパート)を受けるといい……と、いった紹介をされている事が多いですが、もう少し詳しく説明します。

まず、Excelの初歩的な部分に触れてみてください。
下に紹介するのはWordも一緒になっている本ですが、Excel専用の本と値段がほぼ変わらないですし、いざWordを使う機会がないとも限らないので、持っておくと便利です。
(ぶっちゃけて言ってしまうと、FOMの初心者向けExcelの本は2種あって、全部を購入するのは勿体ないと思う。内容が被っている部分が多いし)




一通りやってみて、「できそうだ」という手ごたえを感じるか、「面白い」と興味を惹かれるか……そんな感覚はありますか?
解答を見ずに、自力で解くことができますか?

まず、ここがクリアできるかどうかがポイントです。
最低でも、これらの感覚がないのであれば、無難に一般レベルを受験した方がいいです。

ただし、「つまらない」「興味がない」と感じている方でも、日頃の業務がExcelとの戦いであるならば、expertを受験視野にいれても良いと思います。
(必然性があるならば、嫌でも覚えなくてはならないので)

模擬試験プログラムつきの本を購入しよう

MOSの勉強方法を調べると、必ずといっていいほど話題に出てくるのが、FOM出版から出ている模擬試験プログラムつきのテキストです。
※365が最新バージョンですが、お手持ちのバージョンが2019の方は365を選ばないようにしましょう。



※上記は一般のレベルのテキストですが、expert(難しい方)ならば、こちらを選びましょう。
今現在、364のexpertは存在しないので、2019が最新です。



例によって、筆者もおススメします。
上記のテキスト以外にも日経BPから出ているのですが、模擬試験プログラムとしての使いやすさではFOM出版の方が良いと思います(詳しくは後述します)。
また、インプット時の内容は日経BPの方の解説が全体的に良いのですが、いきなり出題されてわけわからないと感じる方もいると思います。
FOMの方はざっくり解説→小問題といった流れなので、どちらか1冊ならばFOM出版に軍配が上がるかな、と。


上記のテキストは、なかなかのお値段なので購入を控えたくなる気持ちはわかりますが、日頃の業務でExcelを使っているから平気だろうと自信のある方でも、模擬試験つきテキストを購入せず本番に挑むと後悔します


実は、MOS試験の場合、「こんな機能、使うやついないだろ」というものまで出題範囲となっています。
筆者はMOSのExpertより遥かに多くの関数が出題される他企業主催のExcel検定に合格しておりますが、MOSの一般レベルの出題範囲で知らないものが数多くありました……。

正直、MOSは「officeに搭載されている機能を隅々まで知っているか?」を問われる傾向にある検定に思えます。
(他社の検定は、日頃からExcelを使っている方なら、ぶっつけ本番でも合格する可能性は高いでしょうが、MOSは不合格になる方が多いと思われます)

ちなみに、この傾向は一般レベルの方が強いです。

ので、MOSに挑む際は、必ず模擬試験つきのテキストの購入をお勧めします。

学習の流れ

さて、テキストを購入した後ですが、ある程度のExcelに自信があるなら、いきなり模擬試験プログラムを実行してOKです。

自信がないなら、テキストを読みながら練習問題を一通り経験してください。
細切れに出題されておりますのが、解答を見なくても操作ができるかの確認作業もしておくと、更に○です。

学習に少し手を抜きたい方は、各章の最終ページにある「確認問題」が自力で解いてください。
解けない部分のみテキストを読み込んで学習すると良いでしょう。

ちなみに、テキストの本文の脇に「POINT」と書かれている小さな説明欄がある部分は、MOSの出題範囲ですので、覚える必要があります。
普通の書籍ならば「余裕のある方は覚えておくといいよ」という補足的な扱いである部分なので、スルーしがちですが、MOSの場合はガチで出題範囲。
(こんな重要な部分、脇に小さく記載するなよ……と思える事が何度もあります。マジで)

模擬試験プログラムでのよくない学習方法

まず重要なことですが、見出しだけで「意味ないじゃん」と読み飛ばさないようにしてください!

今からお伝えする「よくない学習方法」ですが、無意識に実行している方が非常に多いです。
こうした間違った学習方法をしておりますと、勉強している(つもりの)時間は、ただの無駄な時間を過ごしているだけとなります。
その無駄な時間を過ごしてないかを把握するためにも、読み飛ばずにお進みください。


さて。
テキストによる学習が終わりましたら、いよいよ模擬試験プログラムで最終段階に入ります。

よく耳にするのは「模擬試験で80%以上できたら合格できるよ」という話。
半分は本当で、半分は嘘です。
筆者のMOS講座では約2週間で、ほぼ全ての方が100%になるレベルまで仕上げますが、それでも合格スレスレの結果の方が何人か出ます

もし、模擬試験で80%程度でしたら、不合格になる可能性が非常に高いですよね?
ので、筆者のMOS講座では、問題文の見落とし等によるミス以外では全問正解できる程度まで繰り返し模擬試験プログラムを行っております。

けど、それでも、不合格……とまではいかないが、思った以上に点数が取れない方が出てしまいます。
それは、何故でしょうか?

最初の内は気づかなかったのですが、数多くの生徒の様子を見ている内に、合格する方、不合格しそうな方の特徴が大きく分かれている事に気付きました。

不合格しそうな方の場合の勉強方法
  1. わからない問題にぶち当たる。
  2. 解答アニメを見る。
  3. 解答アニメの通りに入力する。
  4. 正解できたら、次の問題へと進む。

採点ボタンで正解判定が出るまで何度も何度も解答アニメを見ている方がチラホラいたので、気づきました。
正直、このやり方だとExcelの場合は、類似問題を出題されたところで解けることはないでしょう。


WordのMOS試験でしたら、機能を覚えるだけに近い試験ですので、このやり方でも大丈夫ではあるのですが。

Excelは数学のようなもので、解き方がわからないままだと、類似問題が出た際に再び「解答できない状態」に陥ってしまいます。
特に、関数の「参照するセルの範囲」は解答アニメ通りに丸写しで正解したところで、理解できたとは言えません


上記のような学習方法をしている方に、
「何で参照するセルをこちらにしたの?」と問いかけると、
「解答アニメでそう書いてあったから」というお答えを出す方が殆どでした。

それ、ただのカンニングじゃないか……と心の中でツッコミをしたのは言うまでもありません。

正直なところ、問題のパターンに限りのある一般レベル(アソシエイト)ならば合格できてしまうのですが、上級レベル(エキスパート)の場合は合格するのは厳しいです。

学校の勉強でも、大量の問題集を次から次へとやりこんでいる割に、成績は良くない方って見た事ありませんか?
正に、これが上記と似たようなパターンで、大量に問題集を消化することや解答欄を埋める事だけを優先してしまい、理解するのは二の次になっているわけです。

模擬試験プログラムの効果的な学習方法

では、確実に合格するにはどうしたらいいのかを説明します。
まず、最初の内は、1問解いたら1問ずつ採点チェックをしてください。

これには理由がありまして、「こんなの楽勝♪」と余裕ぶっこいて解答しても、不正解判定を食らう事が多々あります。

Word場合ですと、段落記号を含めるか否か、表の中の文字の位置を決めるのに使うボタンはどれか、図の配置あたりが引っ掛かりポイントです。
これらはそれぞれ明確な使い分けポイントがありますが、残念ながら解答アニメでは、そこまで説明をされていません。
(因みに筆者のMOS講座では、そこらを含めてお教えしております)

模擬試験プログラムでの良い勉強方法
  1. わからない問題にぶち当たる。
  2. 解答アニメを見る。
  3. テキストの巻末あたりにある索引で、該当するページを調べる。
  4. 索引で出てきた解説ページを読み込み、理解を深める。
  5. 自力で解けたら、次の問題へと進む。

余裕で合格できる方は、正にコレですよ。
初見で類似問題が出た際に、間違えることなく解答できる方は、こういった感じで「理解をした上で解答できるようになっている」からです。

逆に、前述の「よくない学習方法」を実行された方の場合、初見で類似問題を出すと、答えられるかどうかは半々ぐらいでしょうか。


ここから先は実際に筆者が行っていることですが……。

実は、模擬試験プログラムに入っているExcelブックの1つを配り、出題内容と全く同じ問題を出題してみたことがあるんです。
全く同じものだと気づきにくいよう、塗りつぶしや罫線の色合いを変更しただけのものです。

結果、きちんと理解して解き進めた方は、1~2分で解けます。
解答アニメを丸写しで解き進めた方は、30分経っても解けません。

模擬試験プログラム中であれば、どちらの方も、1分程度で解き進めていくにも関わらずこの結果ですよ?
プログラムの採点結果が同じ100%であっても、こんなにも理解度が違うというのはお分かりいただけたでしょうか?

模擬試験プログラムの内容を覚えてしまった方へ

この記事へ検索で辿り着いた方は、たくさん学習したのにMOSに落ちてしまった方が多いのではないでしょうか?
ネット記事で紹介されているような、「何度も繰り返しプログラムをやればOK」という言葉を鵜呑みにした結果、うまくいかなかった方がおられると思います。

こういった方の場合、既に模擬試験プログラムの問題と解答を全て覚えてしまっていますので、ランダム試験をしたところで効果はないに等しいでしょう。

こういった方の場合は、諦めて新しい模擬試験を手に入れるしかありません。

出費は手痛いと感じるかもしれませんが、また不合格→再受験になった時のことを考えると、受験料に比べたら遥かに少ない出費で済みます!


上級レベル(Expert)を勉強したい方はこちらの方をお選びください。
見た目が一般レベルと非常によく似ていますので、お間違いのないように!



ちなみに、FOM出版の1冊だけで不安だった方にもお勧めです!

こちらの本の模擬試験プログラムは、本番モードというものが存在しておりまして、試験中は解答を見れない・採点もできないという過酷っぷり!!

逆に言えば、カンニングを一切ゆるさない仕様なので、自分が合格レベルに達しているかの判定が出来ます。

その特性故に、最初に学び始めるのであればFOM出版、仕上がりを完璧にしたいなら日経BPのを追加でお使いになると良いと思われます。


2冊目の模擬試験プログラムの勉強方法
  1. 模擬試験の本番モードで最後まで解く。
    ※その際、分からない問題はチェック機能をつかって印をつけておくこと。
  2. 採点結果を見て、間違えた問題を全てチェック。
  3. テキスト前半の該当ページを見て、練習の問題ファイルを使用しつつ再び学び直す(不正解の部分は全て学び直すこと)。
  4. 模擬試験プログラムに戻り、「成績の確認と復習」を選択。
  5. 不正解の問題を自力で解けたか確認。
  6. 自力で解けるようになったら、2回めのプログラムへ挑戦。


ポイントは、1回ずつ模擬試験を実施し、苦手分野を確実に潰してから、次の回の模擬試験へと進むことでしょうか。
(ぶっ続けで実施した回とは別の回の模擬試験をやらないようにしてください)

たとえ1回目の試験で成績が悪かったとしても、復習をしっかりした上で次の回に挑めば、同じ初見問題であるはずなのに正答率はUPしているはずです。
この方法をしていけば、5回目ともなると、初見から余裕で合格ラインになっているはず。

5回分を1周すると、大体5~10日はかかるはず。
そこまで日数が立てば、FOM出版の模擬試験の丸暗記した内容は忘れかけていると思いますので、不安な方はランダム試験の実施をすると更にGOODかと思われます。

ここまで出来たら、もう完璧です。

まぁ、もし……自力で理解できない部分が生じたら、パソコン教室を通うことを視野にいれても良いかもしれません。
(ちなみにクラウドソーシング経由のご依頼ならば筆者が文字チャット等でお答えすることも可能ですが、大量に質問が出そうな方にはお勧めしません。初心者の方は、やっぱり対面で教わった方が理解しやすい部分が大きいので)

と、いうわけで、今回は学習方法のご紹介でしたが、当ブログは可能な限り各ソフトのお役立ち情報をお届けしたいと思います。
少しずつ記事を作成していきますので、できるだけ目新しい情報をお知らせできるように頑張ります。

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